【自戒】楽器の本数を減らすメリットを考えまくってみた
ここ数年、楽器を買って売ってを繰り返してだいたい8本前後をうろうろしているのですが、最近「スパッと何本か手放したほうがいいんじゃないか」と思うようになりました。しかしどの楽器にもそれぞれ個性や思い入れがあり、手放すのは心苦しいもの。
そこで、自分へのお説教を兼ねて、楽器の数を減らすメリットをたくさん挙げてみました。
管理の手間が減る
ジャックの接触が怪しいとか、ペグが錆びてきたとか、弦をそろそろ換えなきゃとか、弦楽器というのはやたらと手間がかかります。そんなものを10本とかの単位で持っていると、どうしてもどれかがおろそかになってしまいがちです。そんな自分を怠惰だと思いこんで気分が落ち込んでしまったり...。
演奏を楽しむために買った楽器なのに、これでは本末転倒。本数を減らすことで、1本1本をちゃんと管理できるようになります。
コーティング以外の弦が張れる
何本も楽器を持っていると、経済的な理由と張替えの手間から、ほとんどの楽器にコーティング弦を張りっぱなしにしがちです。本数が半分になれば1本に倍の金額と手間をかけられるようになるので、コーティング以外の弦も選択肢に入ってきます。
コーティング弦が音で劣っているわけではないのですが、選択肢が狭まってしまうのはよくないなと。
「楽器のための曲」じゃなく「曲のための楽器」になる
新しく楽器を買うと、「どこかでこれ使いたいな」と思うのは自然なことです。それ自体はいいのですが、作る曲がそれに引っ張られてしまうという、手段と目的の逆転が起こることがあります。
「新しい楽器にインスピレーションを受ける」という見かたもあるので良し悪しですが、基本は「曲のための楽器」であるべきだと思っています。
余裕ができる
部屋にスペースができるという物理的な余裕。
売ればその分お金になるという経済的な余裕。
本当にほしいと思える楽器があったときに「今持ってるこれと役割が被るなあ」とか考えずに買えるようになるという心理的な余裕(数が元に戻ってしまっては意味がありませんが)。何事も余裕を持っておくことが大事です。
残した楽器の質の向上につながる
上に挙げたことと関連するのですが、同じ楽器でも
・コーティング弦張りっぱなし、弦高もオクターブも買ったときのまま
・試行錯誤して選んだ好きな音の弦、定期的にメンテナンスに出している
この2つでは、ずいぶん使い勝手も音も思い入れも違ってくるはずです。
それ以外にも、楽器本体にお金をかけない分、シールドやエフェクターにお金がかけられるようになるのも、質の向上だと言えます。
やりたい音楽について真剣に考えるようになる
いろいろな種類の楽器を持っていれば、それだけ幅広い音楽ジャンルに対応できるようになります。この世のあらゆる音楽に対応しようと思えば、必要な本数は2桁では済まないでしょう。
今たくさん持っている中からどれを手放すかを決めるというのは、自分がどんな音楽に注力していきたいかを決める作業と同義と言えます。あるいは、「自分の音」を確立させる道への第一歩でもあります。
たくさん持っているのにどれもしっくり来ないのであれば、一度全部手放してから新たに気に入るものを探す、というのもありでしょう。
「これとこれとこれがあればどんな音楽でも対応できる」から、「これさえあれば自分の音が出せる、自分の音楽ができる」に考え方をシフトするきっかけになります。
まとめ
以上です。いかがでしたか?私は書いてあること全部が図星なので、グサグサとダメージを受けながら書いていました。
ただねー...弦楽器って音を出す道具でありながら、見た目も魅力的なものが多くて、どうしても集めたくなっちゃうんですよねー...。
それでは。用法用量を守って、楽しい楽器ライフを。