南極おんがくしつ

楽器を紹介したり曲を作ったりします。

ギタリストが1台シンセを持つならYAMAHA reface CSでしょ

はじめての鍵盤シンセとして、YAMAHA reface CSを買いました。
シンセは詳しくなく、鍵盤楽器はさっぱりな私にはいい選択だったと思っています。

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こいつを選んだ理由は以下のとおり。

 

電池駆動&スピーカー付きで、セッティングの手間なく音が出せる

シンセに限らず、私がいろんな楽器で重視しているのが、この「気軽に音が出せる」という点です。私が面倒くさがり屋すぎるだけかもしれませんが、いくらいい音の出る楽器でも、アダプターを繋げてシールドをアンプに繋いで...という手間があると、どうしてもしばらく経つうちにセッティングがおっくうになって、弾く頻度が落ちてきてしまいます。なのでギターアンプなど、電池で動かせるものはなるべく電池で動かすようにしています。

その点このreface CSは、何もケーブルを繋がなくても電源を入れれば音が出ます。最高。スピーカーの音質も十分。

 

操作できるパラメーターが全てパネルに出ている

上の条件だと、reface CSのほかにKORG microKORG Sも当てはまるのですが、reface CSを選んだ決め手はこれでした。

reface CSはフィルター、EGなどすべてのパラメーターに一つずつスライダーが割り当てられているのに対して、microKORG Sは、5つのノブと、それらになんのパラメーターを割り当てるか選択するノブを組み合わせることによって、reface CSよりも多くのパラメーターを操作できるようになっています。

それはそれで、じっくり幅広い音作りができていいのですが、現在割り当てられている以外のパラメーターにアクセスしたい場合、

・パネルを見て、アクセスしたいパラメーターを探す
・選択ノブを回す(場合によってはボタンも押す)

というステップを踏まなければいけません。そのときのインスピレーションに任せていじくりまわすという使い方には少し不向きという印象です。パネルに文字ぎっしりというのが、デザイン的にもしっくり来ないというのもあります。

 

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microKORG Sのパネル部分

 

reface CSであれば、フィルターを調整したければフィルターのスライダーを操作する、リリースをいじりたければリリースのスライダーを操作する、という1ステップのみです。実にシンプル。

あなたがギタリストであれば、microKORG Sはマルチエフェクター的、reface CSはコンパクトエフェクター的、と言ったら分かりやすいかもしれません。1ステップでノブがいじれるコンパクトエフェクターの方が好きというギタリストは多いと思います。

microKORGはプリセットも充実していますが、reface CSにはプリセットがないところも似ていますね。

 

おなじみのエフェクター内蔵

reface CSにはディストーション、コーラス、フェイザー、アナログディレイの4つのエフェクターが内蔵されています。一つを選び、2つのスライダーでかかり具合を操作する形式です。

ギタリストのあなたなら、ディストーションで2つのパラメーターといえばGAINとTONEだとすぐに分かるはずです。コーラス、フェイザーならDEPTHとRATE、ディレイならFEEDBACKとTIMEです。こういった細かい部分でも、ギタリストなら直感的に操れるようになっています。

ちなみにディレイはちゃんと発振します。オシレーターもSE向けのものがあるので、カオスな音空間を作るのにも向いています。

 

ショルダーキーボードにもできる

ライブで1曲だけシンセを弾くことになったあなた。どういったスタイルで演奏しましょう。座って弾くか、立ってスタンドに置いて弾くか。

reface CSの場合はそこに、ギターと同様に肩に掛ける、という選択肢が生まれます。

この辺は好み次第ですし、私は別にいいかな...と思いますが、選択肢が増えるのは悪くない。

ストラップがつけられれば、フックを使って壁に掛けられますしね。

 

まとめ

オシレーターの種類に癖があるとか、できればリバーブが欲しかったとか、不満もないわけではないのですが、どんなものにも欠点はありますからね。私はこれで大満足です。

ギタリスト云々はあまり関係しないので書きませんでしたが、鍵盤の質もいいです。ミニ鍵盤なのですが、押すとコツンと手応えがあります。microKORG Sはふにゃふにゃしていますが、こっちは「楽器」って感じ(?)。

さんざんmicroKORG Sと比較をしてreface CSを持ち上げてきましたが、microKORG Sも気になってはいます。だってボコーダーがあるんだもん...