ミディアムスケールのテレキャスにロングスケールのストラトネックを付けられた
結局戻しましたけどね。
ボカロ曲でよく使っているSquierのテレキャスターシンライン。フレットが減ってきていて、いくら弦高を上げてもビビってしまう状態なので、これはどうしたものかと。
普通こういう場合の選択肢は、
1.リペアショップに持って行って、すり合わせかフレット打ち直しをしてもらう
2.ネックを交換する
3.諦めて別のギターを買う
こんなもんだと思います。
1と3はやっぱりお金がかかるのでためらいがあるわけです。安いギターなのでなおさら。
でも廃盤だし見た目気に入ってるし、大事にしたいなーという思いもあり、葛藤の末ひらめきました。
ネック、うちにあるじゃん、と。
これです。
メイプルのテレキャスネックがいいという完全に見た目だけのこだわりのために、外して放置されているストラトネック(ロングスケール)が我が家にあるのです。
ものは試しだというわけで、テレキャスのネックを外し、付けてみたところ、付きました。
メーカー一緒だしね。
とりあえず弦も張れて、一通り弾くこともできましたが、いくつか細かい問題が。
・4弦の音がビビる。
スケールの違うネックをつけるにあたって一番気になるのはオクターブが合うのかということですが、今回のケースではブリッジの調整範囲内でした。
しかしそれに伴って、こんな珍しいタイプの問題が。
伝わるかなー。
オクターブ調整ネジと弦が触れてしまっているんです。これで音がビビってしまうというわけ。
もちろんネジを短いものにすれば直るはずですけどね。
・1弦が弦落ちする
付けることはできたものの、微妙に穴の位置が合ってなかったせいで、ネックポケットにすっぽりというわけにはいきませんでした。
隙間が気になる |
微妙にズレて弦が張られているのが分かりますでしょうか。
これのせいで、1弦を弾いていると結構な頻度で弦落ちしてしまいます。
これも、ネックの穴を開けなおせば直るんですがね。
・そもそも
このネックが、あんまり良いものじゃないんですよね。
安メーカーの、1番安いモデルだから当然なんですが、フレット端はチクチクするし、ストリングスガイドの滑りはよくないし...
・スケールの違うネックを付け替えても、オクターブは合う。
・メーカーが同じテレキャスとストラトでも、無加工では完璧には付かない。
あくまで一つのケースですが。
ギターなんていう大雑把な楽器は、ネックが1cm2cm伸びたところで関係ねえぜってことですね(?)。
このテレキャスは初めて買ったギターで、2年くらい前までロングスケールだと勘違いしていた(それくらいスケールというものに無頓着だった)んですが、今回弾いてみたら全然弾き心地が違いました。ネックシェイプが違うのもあるんですが、スケールがほんの2cm伸びるだけでこんなにテンション感が違ってくるのかと。カッティングとかローコードじゃかじゃかするならこっちの方が断然いいですね。
ただ今回は、上記の通りいろいろ問題があったり、そもそもネック自体に不満があったりするので、冒頭に書いた通り結局もとのネックに戻しちゃいました。
新しいギター買うかなー...フレットレスベースも欲しいんだよなー...
というか今さらだけど、なぜSquierはミディアムスケールのテレキャスなんか出しているのか(女性意識だろうか)、なぜ店員さんは「これ普通のテレキャスよりスケールが短いんですよ~」とか教えてくれなかったのか。
そんな疑問と怒りを覚えつつ今回はお別れです。では。