南極おんがくしつ

楽器を紹介したり曲を作ったりします。

プレベ派、ウッド派のためのフレットレスベースカタログ エレキ編

アコースティック編

 

koutei.hatenablog.jp

 

から引き続き、ジャズベ、ハイエンド系を避けつつよさげなフレットレスを紹介していきますよ。やっぱり画像、動画多め。

                             

 

今回はエレキ編ということで、だいたいはプレベタイプですね。変わり種もちょびっとあります。

Squier Vintage Modified Precision Bass


Fenderにも現行のフレットレスのプレベってないのに(あったらさっさとそれ買ってる)、その下位ブランドのSquierにあるってどういうことなの。
フレットラインのないものが欲しかったので射程圏外だったんですが、そこさえクリアされてればこれに決めてたかも。



お上手ですなあ。

Fender Tony Franklin Precision Bass


訂正。Fender本家にも一応ありました。シグネチャーモデルですね。Tony Franklinという人はよく存じ上げないのですが、ハードロック系の人らしく、B'zの曲に参加したりもしてるようです。
 



うーんなかなかいい。ただ私はリアいらないんだよなー。


本人はむしろリアを中心に使っている模様。それプレベの意味あるんすか。

momose MPB-STD2 

 

国産メーカーmomoseの、クロサワ楽器によるショップオーダー品です。
フレットラインありのものしかないと思っててスルーしてたんですが、今調べたらライン無しもあるようでした。
20万円くらい。

Crews Maniac Sound Uncle Fat PJ


ジャズベシェイプだし、いま新品じゃ手に入らないので、今回の趣旨には反するんですが、試奏してみたらかなり良かったので紹介します。フロントにPが載ってるしギリギリセーフでしょ。大好物のfホールに惹かれて試奏しました。

こいつがすごかったのは、何より弾きやすさです。弦高がめちゃめちゃ低かった。私が試奏した個体だけかもしれませんが、クルーズは弾きやすさに定評があるみたいなことを店員さんから聞きました。
音も、マホガニーボディ+セミホロウってことで、箱鳴り感も適度にあってなかなかよかったです。
アクティブだけどそれを感じさせないのも見事。プレベっぽさに関してはイマイチでした。
PUがPタイプ1発だったら間違いなく買ってました。オリジナルシェイプだったりしたらなお最高。

EASTWOOD EUB-1


現代のビザールギターの代名詞として有名?なEASTWOOD。
Ampegがスクロールベースというものを作っていたらしく、そのトリビュートモデルだそうです。
結構有力候補だったんですが、都内には置いてあるところがなく、試奏が出来ないので断念しました。




Bacchusとイケベ楽器のコラボ商品にも、スクロールベースのコピーがありました。
フレットレスもちょっと前まで作っていたようですが、今はない模様。悔しい。


ここから下は新品では手に入らなく、中古を地道に探さなきゃいけないものです。
かなり古い廃盤まで含めるととんでもない量になるので、そこそこの頻度で中古が出てきそうなものだけ。

Fender Japan PBAC


試奏してみてある程度弾きやすければこれに決まりでしょ!って思ってたものです。筆頭候補。
でも試奏ができなかった。名古屋に1本あるんだけど、試奏だけのために行く気は起きなかった。
プレベ+セミホロウ+ピエゾというスペック。理想的です。このスペックのベース世の中にもっと増えろ。
しいて言うなら見た目が気に入りません。なんでピックガード外しちゃうかなー。




ビンテージのFenderプレベ


70年台には、Fender本家からフレットレスPBが出ていたようです。
画像はAntiguaというカラーリングのもの。メイプル指板でライン無しフレットレスって最高かよ...おっといかんよだれが。



YouTubeで「Precision Fretless」とかで検索すると機材自慢動画がたくさん出てきます。

Fender Japan PB62-FL

今回私が最終的に買ったものです。前回と今回の記事トップの画像もこいつでした。
あんだけ色々へんてこな候補挙げといて結局フェンジャパかよ、と自分でも思った。
新品同様の状態のものが6万円で見つかり、こりゃいいぞ、と試奏。弦高も低いしネックシェイプもしっくりくるし音もごきげんだぜ~とルンルンで購入。
ボディ材がバスウッドってところだけうーんと思うこともあるのですが、どうせ木材による音の違いなんて分かりませんから。バスウッドは軽いので長時間立って弾いても疲れにくい。音よりこれのほうが大事。

いつ頃作ってたものなのかっていうのが、調べてもよく分かりません。これは2004年製って言われた気がします。


以下番外編。

EUB

エレクトリック・アップライト・ベースというやつ。ウッドベースのサイレント版みたいにとらえておけばいいと思います。
エレキベースとはまた別の楽器なので、競合する候補として上がるかどうかは微妙なところですが、どうしてもウッドの演奏性、音が欲しいという場合であれば、ウッドベースそのものを買うよりかはまだ敷居が低いのでは。

ただ階下への振動という、電子ドラムと似たような問題があるとかないとか。

BUSKER'S KBP/FL

みんな大好き島村楽器のオリジナルブランドにこんな面白いものがあるのです。可愛いなあ。
前回もウクレレベースを紹介しましたが、あれよりはスケールは長いです。約27インチ。

いい笑顔。

イケベ楽器もCompactBass(29インチ)というのを作っていますが、ジャズベタイプしかありません。
昔はプレベも作っていたようなので、フレットレスジャズベプレベの両方を買って、ネックを入れ替えてニコイチにするのも面白いのでは。

前回紹介したRobAllenの30インチのやつとかウクレレベースがいい感じなのを見るに、フレットレスと短いスケールは相性がいいんじゃないかなあとなんとなく思っています。持って構えたときにイマイチ格好がつかないのが課題ですな。
いつかオーダーするとしたら32か33インチあたりで作ってみようかな。

まとめ

さて、今回は以上!

fホール大好き人間なので、セミアコでフレットレスなんてものがあればまず試してたんですけど、これが意外と全然ないんですよねえ。
昔のOvationとかWarwickにあるにはあるみたいです。試奏なんて絶対できないので、買うとしたらeBayとかで半分博打のつもりで買うしかありませんね。
あとは普通のセミアコを買ってフレットを抜くって手もありますね。セミアコに限らず、フレテッドを買ってフレットを抜くという選択肢は、最終的にはアリだと思います。

楽器を探すにあたって大いに活躍したのがデジマートです。
その辺の楽器屋にはない変な楽器がほしいのであれば、利用しない手はありません。

あなたに合う楽器が見つかることを願いつつ、今回はお別れです。アディオス!