南極おんがくしつ

楽器を紹介したり曲を作ったりします。

iRig KEYS 37 PRO

約4年間愛用していたKORG microkey37がとうとうお亡くなりになったので、MIDIキーボードを新調しなければならなくなりました。

購入したのはこいつ。簡単なレビューと、競合モデルとの比較をしていこうと思います。



 

このモデルの特徴としてまず挙げられるのは、フルサイズ鍵盤だということです。そんなに珍しいものでもないのですが、microkeyを長年使っていたので新鮮です。


ミニ鍵盤のmicrokeyと比べるとこの差。
横幅は意外と大きな差はないんですね。
縦幅は全然違います。私はスライド机(って言うのかな、使わないときは引っ込めておけるやつ)に置いているので、縦幅の長さは特に気になりません。
 
弾き心地は全然違いますね。
microkeyはどうしてもスイッチを押しているだけという感覚が少しあったのですが、これはちゃんと鍵盤を演奏してる気分になれます。
まあ全然上手ではないので、気分だけですが。でも気分大事だよ。

フルサイズ鍵盤としては、標準的なものだと思います。カシオのCTK-5000という、いわゆるファミリーキーボードを持っていますが、それよりは弾きやすく感じます。

iRig KEYS 37 PROにはサスティンペダルが繋げられます。うちにはハードオフで適当に買ったペダルがあり、カシオのキーボードでは使えていたのですが、これとは極性が逆みたいです。
つまりヤマハとかローランドのペダルであれば使えるはず。そのうちハードオフで探そうと思います。ケチか。

PROGボタンとかSETボタンとか、何やら便利そうなものがついていますが、まだ使っていないので割愛。

 

競合他機種との比較


私が迷ったのは、
KORG microkey2
・IK Multimedia iRig KEYS 37
・IK Multimedia iRig KEYS PRO

あたりです。スライド机の横幅が61cmなので、そこに入るものの中で探しました。

KORG microkey2-37

 
microkeyにとくに不満がなかったので、はじめに考えたのがこれでした。
microkeyと基本的なスペックは同じで、サスティンペダルが繋げるようになっています。
AIRというBluetooth接続ができるモデルもあるみたいです。私のPCはBluetooth非対応なのでスルー。

・IK Multimedia iRig KEYS 37


 これもミニ鍵盤ですね。これもペダルが繋げる。

・IK Multimedia iRig KEYS PRO

 
IK Multimedia、細かい仕様違いでMIDIキーボード出しすぎて、訳わかんないことになってる。
これはiRig KEYS 37 PROとほぼ同じ仕様なんですが、上のパネルが白いです。パネルが白いやつは、黒いやつにはない端子がついていて、そこからiOSAndroidに接続できるようです。その代わり5000円くらい高い。
ちなみに黒いほうも、別売りのアダプターを繋げることでiOSにもAndroidにも繋げます。なんじゃそりゃ。黒いほうが新しいみたいで、そのうち白い方はディスコンになるのでは。
モデル名としては、37とか25とか、鍵盤の数がついている方が、パネルが黒いやつ(=新しいやつ)なので、そっちを買うほうが無難ではないかと。

ややこしや。


なぜ急にIK Multimediaのキーボードが候補に上がってきたのかというと、今、期間限定(2016年5月末まで追記:6月末まで延長されたようです)でめっちゃ豪華なおまけがついてくるんですよ。
iRig Keys、iRig Padsなど対象製品購入者に、SampleTank 3フル版をプレゼント!
一番小さいものなら8000円程度で買えるiRig KEYSシリーズを買うことで、3万円だか4万円だかするマルチ音源、SampleTankがついてきます。馬鹿ですね。

ちょろっと触っただけですが、SampleTank3のインプレも書いておきます。
ちゃんとしたマルチ音源を持っていなくて、今まではCubase付属のものとか、フリーのサウンドフォントとかでやりくりしていたのですが、それよりずっといい音です。
ピアノが特にいいです。ピアノだけで1GBあるとかなんとか。ただ、私そんなにピアノ使わないんだよな...
オルガンもいい感じ。コンボ系は微妙ですが、ハモンドオルガンがなかなかいいです。調整の幅は狭めかも。
あとは、民族楽器がやたらたくさん入っているのが印象的でした。
実際に触ったことがないのでリアルかどうかは分かりませんが、使えると思える音は結構あります。バグパイプとか雰囲気出てる。

KOMPLETEを買うまでの繋ぎくらいのつもりで導入したのですが、これはこれでずいぶんいいものでした。
まあでも、これがあるからKOMPLETEはいらない、とはならないかなあ。

で、MIDIキーボードに話を戻すと、キャンペーンにつられてiRig KEYSのどれかにしよう、というところまではすんなり決まり、iOSとかを使う予定はないので白いやつ(iRig KEYS PRO)はいらないとなったので、残るは黒い37鍵で、標準鍵盤かミニ鍵盤か、というところまできました。

横幅を見ると、小さいほうが503mmで、大きいほうが590mmということで、スペース的にはどちらも収まります。せっかくなら大きい方がいいかーということでiRig KEYS 37 PROに決定したわけです。


というわけで、今MIDIキーボードを買うならIK Multimediaに決まりだぜ!というお話でした。
これくらいのサイズでフルサイズ鍵盤って結構珍しいので、そういうのが欲しい方ならおまけがなくとも買う価値ありです。